道場訪問記

その7 静岡市役所剣道部浜田剣道教室(清水区浜田町)

静岡市立清水浜田小学校で活動する「静岡市役所剣道部浜田剣道教室」。市内の大会では常に上位に駒を進める強豪の剣道教室です。優しく気さくな先生方による厳しく楽しい指導と保護者が組織する「育成会」の手厚いサポートにより、子どもたちはノビノビと稽古に取り組んでいます。

「静岡市役所剣道部浜田剣道教室」は昭和43年に当時の清水市役所職員の皆さんで創部した「清水市役所剣道部」が起源です。浜田小学校を稽古会場に当時20人ほどの一般部員で活動していたそうですが、しばらくすると関係者のお子さんが一緒に稽古に参加するようになり、その後徐々に小学生が増え、平成9年に小学生部門として正式に「静岡市役所剣道部浜田剣道教室」を立ち上げ現在に至っています。

現在の生徒数は小学生が13人、中学生が10人。稽古は毎週水曜日と金曜日の17時45分から19時まで創立当初と同じ静岡市立清水浜田小学校で行っています。指導は教室の責任者で創立当時から関わっている宮城島源昭先生を始め、森啓晃、安藤利雄、杉村光雄、長沼孝、窪田光洋、増田準子の諸先生方があたっています。

今回は金曜日の稽古を取材させていただきました。まず興味を引いたのは稽古始めの正座の時間に唱和する「浜田剣道教室 誓の言葉」と「掛け算九九」です。発声練習も兼ねてのことだと思いますが、姿勢を正して大きな声で唱和し、これから始まる稽古に向けての心の準備はバッチリといった感じでした。

一、勉強をします。

一、剣道をします。

一、あいさつをします。

一、善い(よい)行いをします。

一、心と体を大切にします。

その後は体操・素振り、面を着けての基本稽古がテンポよく進められていました。特に「切り返し」の稽古に多くの時間が割かれ、基本を大切にした指導がなされていました。

今回取材させていただいたのは平成29年7月21日(金)。実はこの翌日に日本武道館で開催される「平成29年度全日本少年少女武道(剣道)錬成大会」に「浜田剣道教室」から2チーム出場するということで、大会規定である「40秒の切り返し→打ち込み」の練習を熱心に繰り返していました。

取材中感じたのは、子どもたちの明るい表情と保護者の皆さんのサポート力の強さです。稽古中は厳しい表情や口調も見られた先生方ですが、一旦稽古が終わると皆さん優しく子どもたちと接し、師弟ともに笑顔で和やかなムードです。また、稽古を見守る保護者の皆さんの人数も多く、翌日の大会や夏の合宿についての相談を熱心にされていました。

現状の「浜剣」について責任者の宮城島先生は、「保護者の皆さんが育成会を組織し、いろんな場面で熱心にサポートしてくれているので本当にありがたい。」「週2回、1回の稽古時間も1時間強と短時間なので、もの足りないと感じる子もいるかもしれないが、体への負担や生活リズムなど教育的観点でみればちょうどいいのではないかと思う。」「最近は練成会などへ参加して頑張っているので、大会でもある程度の結果が残せるようにしてあげたい。」と話してくれました。

静岡市外の錬成会や大会にも積極的に参加し、市内の大会では常に上位に駒を進めている「浜田剣道教室」。夏休みの合宿では他地区のチームを招待して錬成会を開催するなど、選手強化やネットワーク拡大にも取り組んでいます。これまでも静岡市内の少年剣道のけん引役を果たしてきましたが、今後もますますの活躍が期待される剣道教室です。

【平成29年7月21日(金)取材 】

教室データ

稽古場所 静岡市立清水浜田小学校体育館
稽古日 月・水・金 17時45分~19時00分(月は一般のみ)
入会金 1,000円
会費 2,500円/月
問合せ先 090-8736-5583(窪田光洋)
Eメール hamadakendo@yahoo.co.jp
静岡市剣道連盟
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