会長あいさつ・組織

会長あいさつ

「人間形成の道」を一歩一歩前へ

会長あいさつ顔写真
(1)令和6年度も始まりました

静岡市剣道連盟会員の皆様におかれましては、平素より本連盟(剣道・居合道・杖道)の各種事業の実施におきまして、ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
令和6年度が始まりました。4月29日に行われました総会において、令和6年度の本連盟各事業も承認され、会員の皆様がより楽しく充実感・達成感を感じることができる事業等を推進していくために、会長はじめ理事等役員一同、今年度も力を尽くしていきたいという思いを強くしております。会員の皆様におかれましては、今年度も、本連盟の各種事業におきまして、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
令和6年度も会員の皆様が、安心・安全の中で、各種事業に参加でき、ひとりひとりの充実感があふれる連盟になるよう、会長はじめ役員一同、誠心誠意取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。

(2)「ともに探し、ともに歩く道のり」を追求する

この言葉は、令和6年4月7日に静岡県剣道連盟が実施した「団体指導者研修会」において、講演が行われましたが、その講演タイトルの言葉です。そして、この講演タイトルの副題的な問いかけが「人権侵害や不正のない、居心地の良い場で、剣道を愛する仲間とつながるために何が求められるでしょうか」でした。
この講演の中では、「公益財団法人全日本剣道連盟における倫理に関するガイドライン」が取り上げられました。このガイドラインの制定趣旨の中に、次の一節があります。

・・・・(略)・・・・全剣連のすべての会員は、全剣連の使命や意義を自覚し、剣道修錬の心構えである、旺盛なる気力を養い、礼節をとうとび、信義を重んじ誠を尽くして、常に自己の修養に努めて、剣道理念の実践を図らねばならない。・・・・(略)・・・・

会員の皆様は、ご自身が所属する団体において、剣道・居合道・杖道を愛好し、日々の稽古に楽しさを感じ、仲間とともに、「交剣知愛」を実践していることと思います。
このガイドラインは、「反倫理的行為」等を具体的に示して、その防止を目的としています。会員の皆様におかれましては、ぜひ一読していただき、今一度、ご自身の剣道に対する心構えを確認していただき、仲間とともに、お互いに相手を思いやり、相手を尊重することの大切さを実感しながら、楽しく充実した稽古をしていきましょう。
このお互いに尊重し合う関係の中で、よりよい成長=人間形成をめざして、正しい剣道を「ともに探し」、そのための日々の稽古を積み重ね、よりよい成長=人間形成に向かって「ともに歩く道のり」を追求する・・・・そんな日常を一歩一歩積み重ねていきましょう。

(3)「剣道の理念」理解の深化に向けて(令和6年4月21日実施「剣道伝達講習会資料」より)

全日本剣道連盟では、「国内外の剣道愛好家に対し、「剣道の理念」の中核である「剣の理法」を分かり易く説明できる資料を作成し、日本剣道の本意である「剣道の理念」に則った剣道の普及活動を推進しようとする」ために「剣の理法」に関する説明版を検討しました。(参照:令和3年11月1日 月刊 剣窓11月号P.16)
この「剣の理法」に関する説明版について、「剣道伝達講習会資料」には次のように説明がされています。

<「剣の理法」の説明版>
「剣の理法」とは、気剣体一致した打突を生み出すために心法・刀法・身法を一体としてはたらかせる理にかなった方法のことである。
<補足>
「気剣体一致した打突は、心法(心のはたらき)と刀法(刃筋・物打などが機能する刀・木刀・竹刀の適正な操作)と身法(体勢・体さばきなどの身体の運用)とが一体となっているものである」
「剣の理法」の説明版は、全剣連の見解を明確に示したものである。具体的な指導については、指導者の経験、修錬、知識などをもとに、指導者の裁量に任せる。(指導者の指導法を尊重する)
指導者は、特に<補足>に示されている心法・刀法・身法それぞれの( )内の用語・内容を、受講者のレベルに適した用語に置き換えて説明することが大切であり、このことは指導上極めて重要である。

上記のことから、剣道の修錬の過程で、指導者としての心構え、指導者自身の経験や技量等がよりクローズアップされていると感じます。それとともに、指導の対象者の技量を十分に把握するとともに、その思いにも十分に寄り添い、対象者に合った指導法を工夫することが求められていると感じます。
今一度、「剣道の理念」、そして、「剣の理法」について、十分に吟味し、私たち一人一人が自分の剣道の向上をめざし、そのための修錬をとおして、人間形成の道を、仲間とともに、一歩一歩前に進んでいきましょう。

大切にしたいこと『交剣知愛』

以下、一昨年度より「会長挨拶」の中で「大切にしたいこと」ということで掲載している内容を引き続き掲載させていただきます。
この内容をこれからも念頭に置いて、連盟事業を推進していきたいと思っております。

『交剣知愛』・・・・「剣道を通して互いに理解しあい人間的な向上をはかることを教えたことば。稽古や試合で剣を交えた相手と、もう一度稽古や試合をしてみたいという気持ちになること。また、そうした気持ちになれるように稽古や試合をしなさいという教えを説いたことば。」(財団法人全日本剣道連盟「剣道指導要領」2008より引用)

剣道・居合道・杖道を愛好している皆様にとって、その稽古をすることを通して、様々な方々との出会いがあります。その出会いが「交剣」ということばに含まれていると思います。その出会いの中で、相手との稽古の中で、相手に打ち込めたことで自分の良さを実感したり、逆に相手に打たれたことで自分の課題を発見できたり・・・・をくり返しています。相手との稽古の中で、自分が少しずつでも成長していることを実感しています。相手から自分の成長につながる様々なことを教えていただき、今の自分がある・・・・。相手がいるからこその自分の成長、自分の成長を支えてくださる存在である相手、相手を尊重する思い、相手への尊敬の念。まさに、相手に対する「愛(おしむ)を知る」、それが「知愛」であると思います。
「剣を交えて、愛(おしむ)を知る」・・・・「打った」「打たれた」で終わらない、剣道・居合道・杖道の素晴らしさがある・・・・と感じています。その素晴らしさを実感できるように本連盟の取組を充実させていきたいと考えています。

大切にしたいこと『一期一会』

令和3年度、4年度、会長として各種事業の開始にあたり、「挨拶」をさせていただきました。その冒頭は「本日、ここに本事業を開催できたことを、本当にうれしく思います。コロナ禍の中ではありますが、参加者の皆様は、もちろん、所属団体の皆様、参加者のご家族の皆様、そして、本事業の役員が、感性予防の対応を誠実に行い、この日を迎えることができたからこそ、開催できました。」という言葉でした。「少しでも感染が広がっている状況であれば、この事業は実施できませんでした。今日という一日、この事業に参加できたことに感謝して、精一杯の取組をしましょう」という気持ちを込めて話しました。同時に、開催するために各担当が様々な予防対策をし、準備を進め、当日の運営に尽力していただいたことに感謝しています。
そのときに頭に浮かんでいたのが『一期一会』という言葉です。この言葉は茶道の心得を表した言葉で、「どの茶会でも一生に一度のものと心得て主客とも誠意を尽くすべき」という心構えを表しています。
コロナ禍の中、ひょっとすると明日からまた稽古ができなくなるかもしれない。だからこそ、「事業を実施できる今」、「稽古できる今」を、「一生に一度の機会」と捉えて、「今やれることを、精一杯やり切った」という実感をもてるように取り組むことが、とても大切であると感じています。
「一期一会」・・・・自分とかかわり合うすべての「ひと・もの・こと」との出会いに感謝し、そのとき、そのときの稽古を充実させていくことが、静岡市剣道連盟で大切にしていくことであると考えています。

静岡市剣道連盟の概要

静岡市剣道連盟の概要

1.加盟団体数

剣道教室・スポーツ少年団28、中学校27、高等学校13、大学・一般24、居合道13、杖道6の計111団体(令和5年4月30日現在)

2.指導理念

全日本剣道連盟「剣道の理念」(「剣道は、剣の理法の修錬による人間形成の道である。」)のもとで、各種事業を実施し、会員の技術の向上と人間形成を推進することを重点としています。

3.組織

静岡市剣道連盟では、次の委員会を設置し、事務局とともに諸事業を行っています。
1)選手強化委員会 2)大会企画運営委員会 3)審判員選考委員会 4)級位審査委員会 5)級位審査員選考委員会 6)少年指導普及委員会 7)広報委員会 8)居合道委員会 9)杖道委員会 10)組織安全管理員会

4.事業

会員の剣道・居合道・杖道の技能向上とさらなる普及を目指して、次の事業を行っています。

  1. 剣 道
    • 鈴与グループ杯少年剣道大会
    • 万灯みたま祭奉納少年剣道大会
    • 静岡葵ライオンズクラブ旗中学生剣道大会
    • 近県青少年剣道大会
    • 市民剣道大会
    • 中学校新人剣道大会
    • ねんりんピック予選会
    • 高校団体優勝大会
    • 級位審査会(年3回)
    • 級位審査講習会(年3回)
    • 日本剣道形講習会(年3回)
    • 少年強化練習会(各月1回)
    • 審判講習会
  2. 居合道
    • 居合道段別大会
    • 指導者講習会
    • 講習会(年2回)
  3. 杖 道
    • 指導者講習会
    • 講習会(年)
  4. 稽古会
    剣道
    • 火木稽古会(小中学生~一般) 金土:一般
    • 朝稽古会(日・祝日)
    • 清水区清見潟稽古会(各月1回)
    居合道・杖道
    • 月・水・金・土

組織

委員会名簿(113KB)

賛助会員(順不同、敬称略)

(株)アイワホールディングス、(株)池田油業、(株)東海軒、(株)山西宝石、ゴンダゴム商事(株)、杉山自動車興業(株)、(有)技宝堂、(有)山与米穀、(有)静岡中央保険サービス、渡辺印刷(有)、山口徽章店、名入の川村、静岡県防衛協会、林学、港杖道会 佛井淑子、村松仁平、山崎忠雄、ヤマ・スポーツクラブ、静岡武修館、トリス歯科、はせがわ歯科、川口歯科医院、リンデン歯科医院、特別養護老人ホーム白扇閣、寺田武道具店、クマガイ武道具、文武武道具専門店、望月武道具、(有)正春武道具製作所、いちご園三軒屋、静岡第一テレビ
静岡市剣道連盟
▲ページの上へ