道場訪問記

その18 三菱電機 静菱会剣道部(駿河区小鹿)

企業チームの紹介です。三菱電機株式会社静岡製作所「静菱会剣道部」。
この春に新規に立ち上げられた社内剣友会です。厳しい稽古の中にも和気あいあいとしたリラックスムードが魅力です。
出稽古も大歓迎という開かれた企業チームの部活動を取材させていただきました。

 「静菱会(せいりょうかい)」とは、三菱電機株式会社静岡製作所内のサークル活動の総称で、バレーボールやソフトボールなど、約20の競技で構成される部活動組織です。これまで剣道部がなかったことから、発起人であり部長の石本貴志さん(五段)が所内の経験者などに呼び掛けけたところ、数人が参加して週に一度稽古を行うようになりました。

 同好会として約1年間活動を続け、平成30年4月に晴れて「静菱会剣道部」と認められ、活動をスタートさせたところです。対外的な大会にも参加できるよう静岡市剣道連盟にも団体登録をしました。稽古は週に一度水曜日の18時30分から20時まで三菱電機静岡製作所の体育館で行っています。

 5月の下旬に取材させていただきました。取材者が到着したときには部員の皆さんはすでに胴垂を付けた状態で準備をされていました。広くてきれいな三菱体育館の半面を使っての稽古です。ちなみにもう半面はバドミントン部の皆さんが練習をしておられました。

 この日の参加者は部員7人でした。主将の浦慎一朗さん(三段)の号令のもと、円陣になっての体操・素振りから始まり、その後すぐに面を着けて回り稽古で基本です。

 切り返し、面打ち、小手打ち、胴打ち、小手面打ち、面に対する応じ技、小手に対する応じ技、その後15秒の打ち込みを3本と、オーソドックスな基本稽古を一通りやって一旦休憩。その後、2分程度の地稽古を総当たりで一周という内容でした。地味ではあるものの堅実で大切な稽古内容です。部員の皆さんが取り組む姿勢にも高い意識を感じました。

 印象に残ったのは、部員の皆さんが稽古中も和気あいあいとした雰囲気で剣道を楽しんでいる点です。もちろん、稽古そのものは真剣で激しいものでしたが、力が入りすぎておらず適度なリラックス感もあり、非常に居心地の良い剣道部でした。

 従業員数も多い日本有数の製作所ですので、まだまだ人材を掘り起こせば部員が増えそうです。もちろん初心者の入部も大歓迎とのことでした。

 主将の浦さんは、「まだ走り出したばかりの剣道部ですが、今後は県内のローカル大会へ参加したり、地域の剣友会と交流を図り、活動を活発化させていきたいです。」「秋には全国の三菱グループでの対抗戦があるので、そちらの大会へもこのメンバーで参加してみたいです。」と話してくれました。

 社内の剣道部ではありますが、外部からの出稽古大歓迎ということで、もうすでに何人かの愛好家の方が参加してくれているそうです。今後ますます活動の幅を拡げていくこと間違いなしの「静菱会剣道部」。大会や講習会などで「三菱電機」の名札を見かけるのももうすぐのことでしょう。

【平成30年5月30日(水)取材 】

教室データ

稽古場所 三菱電機株式会社 静岡製作所体育館
稽古日 水曜日 18時30分~20時00分
入会金 無料
問合せ先 080-6957-4163(浦慎一郎)
静岡市剣道連盟
▲ページの上へ