静岡市剣道連盟強化委員会の活動について
強化委員会委員長 増田 達弘
平成19年度当時の静岡市剣道連盟会長 滝川貞司先生（教士八段、現県剣道連盟相談役）は、県内の青少年に係る剣道試合結果及び初二三段昇段審査の合格状況を見た時、静岡市内のレベルが東・西部地区に比べ低下していることに危機感を感じたため、小中学生を対象とした剣道初級者のレベルを上げ、ひいては市内全体の剣道発展向上を目的として、現市剣道連盟会長 安永宗司先生（教士八段、現県剣道連盟副会長）を強化委員長に指名し、強化委員長を発足しました。のちに、阿部誠先生（教士七段、現市剣道連盟副会長）が同委員長を引き継がれ、平成25年度から私が強化委員長を務めさせていただいております。
強化委員会は、西山正仁、柳澤正人、鈴木知栄子、藤田聖乃、押尾武史、塩澤昌史、山中健、渡邉なお子の各先生方に指導をお願いし、毎月一度の指定日に北部体育館剣道場において、強化指定選手として選抜した市内の小中学生に正しい剣道の技術を習得させるため、何事につけ基本がしっかりしていなければ将来において大成しないことを知らせたうえで、基本を重んじた稽古を実施しています。また、試合稽古において“先”を重視し、常に先の気で攻め、有効打突の要件を意識した「気剣体一致」の打ち切る打突を指導しています。
さらに、剣道が「礼に始まり礼に終わる」といわれる教えから、常に相手を尊重し感謝する心のあらわれとして礼儀を重んじること、道場の内外での挨拶の重要性についても指導しています。強化指定選手が大勢の先生方と共に稽古で汗をかくことで、「交剣知愛」の幅も広がれば委員会活動がさらに充実するため、今後ともご支援、ご協力をお願いします。（平成28年11月受稿）