広報だより10号より
生涯剣道のすすめ 静岡市剣道連盟副会長 石川 廣美
静岡市剣道連盟には、スポーツ少年団、道場、学校、企業、OB会ほか多くの団体が所属しています。小学生から高齢者まで現役で活動できるのが剣道(剣道・居合道・杖道)の特長です。息の長い剣道修練で大切なことはそれぞれの年代で自分の目標を決めることだと思います。競技志向、昇段、健康増進、青少年の指導などその時々で自分の主な目標があると思います。また、長い人生の中で十分な稽古ができない時期もあると思います。私も仕事の忙しさにかまけて稽古をしない時期があり、今になって後悔しています。
剣道の稽古は道場で竹刀を交えるだけではなく、自分の家で相手を想定した打ち込み、素振り、仮想稽古・試合、また日本剣道形も一人で行うなどいろいろな工夫で、少しの時間でも継続して行って下さい。正しい基本に常に立ち返ることも大切です。道場に入りいきなり地稽古ではなく一人で基本技を行い構え、踏みこみ、打突のチェックを少しでも行うことで剣道力の向上ができると思います。
人にはそれぞれ「剣風」があります。判で押したような形を求めるものではありませんが、基本は長い間多くの先人が最も理合にあった剣道を求めた中から築いてきたもので先に述べた試合、昇段また怪我をしないで長く剣道ができることにつながると思います。
静岡市剣道連盟では、試合を例にすると護国神社主催の「万灯みたま祭少年剣道大会」に出場する小学生1年生から、全国高齢者剣道大会で85才以上の部で3連覇・内閣総理大臣杯を獲得した林学先生まで「生涯剣道」を実践している目標となる方も多くいます。是非、連盟活性化のためにも剣道を始める人を増やすことや休止している人に再び竹刀を持ってもらうことが期待されます。
道場もホームページに掲載しており「誰でも、いつでも、気軽に」入門して剣道・居合道・杖道に親しんで心身共に健康な「生涯剣道」を目指して下さい。