寄稿文

平成26年度 中体連だより

中体連だより「三年間の想いをこめて」 東海大学附属翔洋高等学校中等部 木下翔平

中体連だより「三年間の想いをこめて」

私が東海大翔洋中に入学をしたとき、心の中には不安しかありませんでした。部活の稽古にしっかりとついていけるか、先輩たちに迷惑をかけないか、常に不安を抱えながらの毎日でした。そんな私を変えるきっかけとなったのが、一年時の中体連でした。あの夏、先輩たちがとても強く、頼もしく見え、それが私の心に強く印象に残りました。私は中体連で勝負の厳しさ、勝った時の喜びを覚えました。そして、その時期を境に、私に変化が起きました。

私は、小学生の時は個人戦に出れば常に一回戦負けでした。しかし、1年の秋、市民大会という小さな大会ではありましたが、準優勝という結果を残すことが出来、自信を持つことが出来ました。しかし、その後の大会や遠征ではすべてがうまくいくわけではなく、たくさんの挫折を味わいました。

こうして迎えた2年の中体連。私は、決勝に次鋒で出場させていただきました。先鋒が素晴らしい二本勝ちで私につなげてくれたにもかかわらず、一本負けをし、流れを変えてしまいました。中体連の重み、怖さを感じました。その時の悔しさは今でも忘れません。それでも、地元開催のため、準優勝チームとして全中に出場することが出来ました。その喜びと感動は忘れられません。そして、来年もう一度この舞台に来るぞと心に誓いました。

迎えた最後の中体連、私は「上を見ないで目の前の試合に全力で臨む。一戦集中!」を心に決め、試合に臨みました。そして、個人戦で優勝し、全中に出場することが決定しました。嬉しかったのですが、私の最大の目標は団体戦で優勝し、チームで全中に出場することです。しかし、決勝でライバル校に敗れ、目標をかなえることは出来ませんでした。ここまで応援してくださった方々のためにも勝ちたかったですが、努力が足りなかったのだと思います。この悔しい思いを忘れずにまた日々の稽古に励んでいきたいと思います。

悔しい思いはたくさんしましたが、あらためて剣道が好きになった三年間でした。

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