受賞寄稿文

平成24年度 少年剣道教育奨励賞 三保剣道クラブ(清水区)、蒲原剣道少年団(清水区)

少年少女の剣道指導に永年にわたり尽力し、家庭及び学校教育並びに地域社会の向上に資する活動を継続したことが認められ、全日本剣道連盟から三保剣道クラブ(清水区)、蒲原剣道少年団(清水区)に平成24年度「少年剣道教育奨励賞」が授与されました。

「少年剣道教育奨励賞」を受賞して 三保剣道クラブ 松村 陽朗

「全日本剣道連盟少年剣道教育奨励賞」受賞の知らせに、三保剣道クラブ一同は、大きな驚きと喜びに包まれました。御推薦いただいた剣道関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

当クラブは、火曜日、木曜日の週2回(17:45~)小学生を中心に小学校の体育館をお借りして稽古をしています。正しい剣道が身につくように基本稽古を多く取り入れ、将来につながる剣道を、子供の目線で分かり易い指導を心がけております。さらに木刀を使い、「刃筋、手首の返し」等にも留意し指導にあたっています。

試合になると、どうしても勝ち負けに流されがちな子供たちですが、勝負よりも大切なことがあるということを学び、それを剣道以外のことでも生かしてもらいたいと思います。

私自身、稽古や試合中、子供たちから教えられることも多く「まだまだ修行が足りない」と思います。

現在4名の先生方にご指導をいただいていますが、小学生が6名と少なく団体戦の出場メンバーぎりぎりの状態です。これからもっと部員が増えて、体育館からあふれんばかりの子供たちの声が響きわたるようになるのが私の願いです。

「少年剣道教育奨励賞」受賞のお礼 蒲原剣道少年団団長 後藤 憲亮

全日本剣道連盟という普段あまり気にすることのない遠い存在から突然いただいたお便りが、この度の「少年剣道教育奨励賞」の受賞の知らせで、驚きとともに自分たち団体が果たしてよいのだろうかという恐れを最初に感じました。

拙団は、昭和50年に故原 計夫 先生(錬士六段)が、地域の要望に応え、各施設をお借りして創められました。その後、昭和60年に10周年を記念し団内大会を行い、未熟者ながら小生が代わってお手伝いをすることとなりました。小学生だけの団体でもあり、地域の子供数の減少とともに年々入団員数も減少し、近年は10名足らずの団員で、また、大会での目立った戦績も無いなかでの今回の受賞の知らせは、正に青天の霹靂でありました。しかしながら、この表彰をいただけましたことは、自分自身への更なる努力への鼓舞として大変大きな力付けとなりました。週2回の練習と稽古開始前の論語の素読。正月4日間(以前は1週間)の早朝寒稽古、夏の朝霧合宿。そして、拙寺を使っての掃除と座禅の宿泊研修を中心として、『生活剣道』をモットーに子供たちと行っております。特に自分の気の緩みが子供たちに反映するので、先ず小生が挫けない心を学ばせていただいており、子供達とともに成長させていただいたことが継続してこられた結果であり、その節目の表彰をいただけたことに心から感謝申し上げます。しかしながら、来年の自分と拙団、更には5年後の自分と拙団の姿が見えず、記念の手拭いがいまだ使えずにおりました。

今回、この機会をお借りして、ご推薦くださいました静岡市剣道連盟並びに県剣道連盟の先生方、関係者の皆々様に衷心より感謝申し上げますとともに、今後の精進を誓って記念手拭いを使わせていただこうと思います。今後も何卒ご指導を賜りますようにお願い申し上げ、お礼のご挨拶とさせていただきます。合掌

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